BIMIVMCメール認証

BIMI 認証マーク VMC・CMC 費用比較ガイド

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目次

この記事でわかること

  • VMC(Verified Mark Certificate)と CMC(Common Mark Certificate)の違い
  • 認証局 3 社の費用レンジ比較(年額 + 初期費用)
  • 取得期間と必要書類(商標登録の有無)
  • 自社のユースケースに「どちらが必要か」を判断する基準

価格は変動します。 本記事のレンジは 2026 年 5 月時点の公開情報・ベンダー資料を集約したものです。最新の正確な見積もりは必ず各認証局の公式サイトもしくは直接見積もり依頼でご確認ください。

VMC と CMC の違いをまず整理

BIMI(Brand Indicators for Message Identification)でメール受信トレイに自社ロゴを表示するには、ロゴと一緒に「このロゴが本物である」を証明する 認証マーク(Verified Mark) が必要です。種類は 2 つ。

VMC と CMC の違い

  • VMC(Verified Mark Certificate): 厳格な審査を通った証明書。Gmail で公式に対応しており、Gmail の受信トレイにロゴを表示するなら原則必須です。ロゴが各国の商標登録済みであることが要件
  • CMC(Common Mark Certificate): 2024 年に登場した簡易版。商標登録不要 で取得できる代わりに、Gmail では対応せず Apple Mail や Fastmail など一部メールクライアントでの対応にとどまります

つまり「Gmail でロゴを出したい → VMC」「商標が無く Apple Mail 等で出れば十分 → CMC」という棲み分けです。

VMC / CMC の概念をもう少し詳しく知りたい場合は VMC / CMC とは|BIMI 証明書の基礎 も併読してください。本記事はそれを踏まえた 費用比較に特化 した内容です。

認証局 3 社の費用レンジ比較

VMC / CMC を発行している主要な認証局は DigiCert / Entrust / Sectigo の 3 社。Comodo CA は 2018 年に Sectigo へ社名変更しており、現在は実質 Sectigo として扱います。

認証局 3 社の費用レンジ比較

認証局 VMC 年額レンジ CMC 年額レンジ 主な特徴
DigiCert 13万円〜20万円 7万円〜12万円 BIMI 初期から対応。サポート体制が充実
Entrust 12万円〜18万円 6万円〜10万円 エンタープライズ向けの実績豊富
Sectigo 10万円〜15万円 5万円〜9万円 3 社の中で比較的安価

初期費用は基本的に「年額の中に含む」形が多く、別途発生するのは商標調査会社への依頼や、ロゴ SVG の整形外注を行った場合のオプション費用程度です。複数年契約による割引(2〜3 年契約で 10〜20% 引き)も多くの認証局で用意されています。

3 社いずれも、申請から発行まで通常 2〜4 週間 が目安。商標登録が完了していない状態で VMC を申請しようとすると、ここで時間がさらに伸びます(次節)。

取得期間と必要書類

VMC と CMC で必要書類のハードルが大きく違います。

VMC の必要書類

  1. 商標登録証: 各国の知的財産庁(日本なら特許庁)が発行した商標登録証。ロゴ商標(図形商標)として登録されていることが条件。文字商標のみでは不可
  2. ロゴ SVG: BIMI 仕様(SVG Tiny PS 1.2 ベースライン)に準拠した SVG ファイル。商用 SVG エディタの出力をそのまま使えない場合が多く、外注すると 数万円〜10万円程度
  3. DNS への DMARC p=quarantine 以上のポリシー: VMC 発行の前提条件。詳細は BIMI を始める前の前提条件 を参照

商標登録自体が未取得の場合、取得まで早くて 半年〜1 年 かかるため、BIMI を始めたい時期から逆算してスケジュールしておく必要があります。

CMC の必要書類

  1. ロゴ SVG: VMC と同じ仕様
  2. DMARC p=quarantine 以上: 同上

商標登録証が不要なため、書類面では VMC より大幅に簡略化されます。社内ブランド・サービスロゴで商標登録していない組織でも CMC は取得可能です。

どちらを選ぶべきか

判断基準は「送信先メールクライアントの分布」と「ブランド体験への投資意欲」の 2 軸です。

VMC を選ぶべきケース:

  • 送信先の多くが Gmail(B2C メール / ニュースレター / EC など、Google アカウント比率が高い顧客層)
  • 商標登録済みのブランドロゴで、年間 10万円〜20万円 を継続的に投資できる
  • 受信トレイでの視認性向上 → 開封率改善 を経営指標として狙っている

CMC を選ぶべきケース:

  • 商標登録していない(または登録予定がない)社内サービスロゴで BIMI を始めたい
  • 主要送信先が Apple Mail / Yahoo Mail / Fastmail など Gmail 以外
  • まず CMC で年額 5万円〜10万円 規模から試し、効果を見て VMC へ移行したい

実務では「まず CMC で導入 → 商標登録を進めながら効果計測 → VMC へ切り替え」というステップを踏む組織が増えています。

BIMI 導入の前提条件もチェック

VMC / CMC を取得する前に、DMARC ポリシーを p=quarantine 以上に強化 する必要があります。p=none のままでは BIMI レコードを公開してもロゴは表示されません。

DMARC 段階強化の手順は DMARC ポリシー段階強化ガイド に、BIMI 全体の設定手順は BIMI 設定ガイド にまとめています。

まずは現状を把握しましょう

ドメイン番人の 無料ドメイン診断 で、DMARC ポリシーの状態を 30 秒でチェックできます。BIMI レコードを公開する準備が整っているかを診断結果で確認できます。

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