BIMI を表示させるための DMARC 前提条件|Web 担当者が見落としがちな 4 点
目次
この記事でわかること
- BIMI 表示の前提条件として DMARC 側に求められる 4 つの設定
pct=100でない場合に BIMI が表示されない理由- サブドメインから送る場合の
sp=ポリシー - VMC(Verified Mark Certificate)と SVG Tiny PS の制約
BIMI とは
BIMI(公式仕様サイト)は、受信トレイの送信者欄に企業ロゴを表示させる仕組みです。Gmail / Yahoo / Apple Mail などが対応。DMARC が enforcement モード(quarantine 以上)で運用されていることが必須前提です。
DMARC 側の前提 4 点
1. p=quarantine または p=reject
p=none ではダメ。enforcement(強制)モードである必要があります。p=none のまま BIMI レコードを置いても表示されません。段階強化の手順はDMARC ポリシーを quarantine に強化する手順を参照。
2. pct=100
pct= タグはポリシー適用率。pct=50 なら 50% のメールにしか適用されないため BIMI 表示対象外。デフォルトの pct=100(タグ省略時)が必要です。
3. サブドメインから送る場合の sp=
mail.example.com から送るなら、apex の DMARC に sp=quarantine 以上が必要、または送信サブドメインに独自 DMARC レコードを置く必要があります。sp を省略すると p の値が継承されますが、明示しておくと事故防止になります。
4. SPF / DKIM のアラインメント pass
DMARC pass の前提として、From ヘッダドメインと SPF / DKIM の認証ドメインが一致(aligned)している必要があります。マーケツール(Mailchimp / HubSpot 等)経由送信で Return-Path がツール側ドメインになっていると SPF aligned が fail し、DMARC も fail。BIMI も表示されません。
BIMI レコード側の制約
- SVG Tiny PS 1.2 形式: ロゴは SVG Tiny PS(profile=tiny-ps)に準拠。Illustrator で書き出しただけだと通らないことが多い
- VMC(Verified Mark Certificate): Gmail で表示させるには VMC が事実上必須。年間 1,500〜3,000 ドル程度(DigiCert / Entrust などが発行)
- CMC(Common Mark Certificate): 商標登録不要の代替(2024 年〜)。Gmail 対応は段階的
よくある失敗
- DMARC を
p=noneのまま BIMI レコードを設定 → 表示されない(最頻出) - ロゴが SVG Tiny PS でない → 仕様 fail
- VMC 未取得 → Gmail で表示されない(Yahoo は VMC なしでも表示される場合あり)
詳細な設定手順はBIMI 設定ガイドを参照してください。
まずは現状を把握しましょう
BIMI は DMARC 強化が完了した後の「ご褒美」段階です。まず無料のドメイン診断で DMARC の現状を確認しましょう。判断に迷う場合はお問い合わせからご相談ください。
関連記事: BIMI 設定ガイド / DMARC ポリシーを quarantine に強化する手順 / DMARC とは?