Web セキュリティヘッダのチェッカー比較|どのツールを使うべきか
目次
この記事でわかること
- 主要 Web セキュリティヘッダチェッカー 3 つの違い
- 各ツールのスコア基準と追加チェック項目
- 「海外標準で grade A+ を取りたい」 vs 「日本語で全体把握したい」目的別の選択
- Web 担当者のおすすめワークフロー
主要チェッカー 3 つの違い
securityheaders.com(Scott Helme 氏運営)
- 強み: シンプルな A+〜F グレード、世界中のセキュリティエンジニアが目安にする業界標準
- 弱み: 英語のみ、解説リンクも英語、設定例は少ない
- チェック対象: HTTP セキュリティヘッダのみ(CSP / HSTS / X-Frame-Options / Referrer-Policy / Permissions-Policy / X-Content-Type-Options 等)
Mozilla Observatory
- 強み: Mozilla 運営の信頼性、ヘッダだけでなく SSL/TLS / Cookie / Subresource Integrity まで広範
- 弱み: 英語のみ、技術詳細が深くWeb 担当者・情シスには敷居が高い
- チェック対象: ヘッダ + SSL/TLS スコア(developer.mozilla.org/en-US/observatory)+ HTTP リダイレクト等
ドメイン番人 Web セキュリティヘッダ単発チェック
- 強み: 日本語 UI / 日本語の解説 / スポット設定支援への動線
- 弱み: 海外で受け入れられた grade ブランド表記なし(独自スコア)
- チェック対象: ヘッダ全 5 種 + HSTS preload 適格性 + SSL 期限 + CT log + HTTP/2-3
目的別の使い分け
「セキュリティ部門の評価で grade A+ を求められている」
→ securityheaders.com または Mozilla Observatory。海外標準のグレードがそのまま使える。海外取引先や監査向け。
「Web 担当者・情シス者として全体を把握したい」
→ ドメイン番人の Web セキュリティヘッダ単発チェック。日本語で「何が要対応か」「どう直すか」が把握できる。設定が分からない場合のスポット相談動線も用意。
「SSL 証明書周りも含めてまとめて見たい」
→ ドメイン番人の SSL 単発チェック(SSL 番人)。証明書期限・HSTS preload 適格性・CT log の発行履歴・HTTP/2-3 まで一括。
「メール認証や DNS まで含めて総合的に診断」
→ ドメイン番人の総合ドメイン診断(無料)。SPF / DKIM / DMARC / SSL / DNS / ブランド保護の 5 領域を一度にスコア化。
スコア基準の独立性
ドメイン番人のスコアは securityheaders.com の grade と直接対応させていません。理由は:
- securityheaders.com は CSP / HSTS の重み付けが日本のセキュリティ実務とズレることがある
- A+ 取得のために
'unsafe-inline'を含む CSP を「設定すれば OK」とする傾向は、実際の防御効果と乖離する - 「設定有無」と「設定の質」を分けて評価すべき
そのため、独自の重み付け(CSP=15、HSTS=15、X-Frame-Options=10、X-Content-Type-Options=5、Referrer-Policy=5、Permissions-Policy=5)で 100 点満点に正規化しています。'unsafe-inline' を含む CSP は「設定済み」ではなく warn 扱いで減点する設計です。
Web 担当者のおすすめワークフロー
- まず日本語で全体把握: ドメイン番人の Web セキュリティヘッダ単発チェック
- 要対応項目を特定: 「要対応」「注意」のラベルが付いた項目から着手
- 設定方法を学ぶ: 当ブログの個別解説記事(CSP / HSTS / X-Frame / Referrer / Permissions-Policy)
- 設定後の検証: ドメイン番人で再チェック + 必要に応じて securityheaders.com で grade も確認
- 困ったら相談: スポット 3 万円〜の設定支援
英語が苦にならない方は securityheaders.com / Mozilla Observatory も併用すると、海外標準と日本語解説の両方が得られて理解が深まります。
まとめ
- 海外標準の grade が必要 → securityheaders.com / Mozilla Observatory
- 日本語で全体把握 + 設定支援 が必要 → ドメイン番人の単発チェック
- SSL も含めて見たい → SSL 単発チェック
- メール認証や DNS まで → 無料の総合ドメイン診断
- スコア基準は独立性を保ち、
'unsafe-inline'等の質的問題を見落とさない設計
まずは現状を把握しましょう
ドメイン番人の Web セキュリティヘッダ 単発チェック で 30 秒の現状診断ができます。CSP / HSTS / X-Frame-Options / Referrer-Policy / Permissions-Policy をまとめてスコアリングします。
設定支援が必要な場合は Web セキュリティヘッダ診断+設定支援(3 万円〜)でご相談ください。各ヘッダの個別解説は次の記事を参照:
- CSP(Content-Security-Policy)とは?Web 担当者のための入門
- HSTS の設定方法|Cloudflare / Nginx / WordPress 別の手順
- クリックジャッキング対策|X-Frame-Options と CSP frame-ancestors
- Referrer-Policy のおすすめ設定値
- Permissions-Policy とは?Web 担当者向けの入門と推奨設定
総合点検は 無料のドメイン診断、SSL 単独は SSL 単発チェック をご利用ください。