Postmark DMARC Digest の使い方|無料週次レポート
目次
この記事でわかること
- Postmark DMARC Digest が「アカウント不要で週次サマリを受け取れる」サービスであること
- 設定手順(メールアドレスを入れるだけ)
- 週次レポートで読むべき項目
- 他の DMARC ツールとの使い分け
Postmark DMARC Digest とは
Postmark DMARC Digest は、メール送信サービス Postmark が 無料 + アカウント登録不要 で提供している、DMARC レポートの週次サマリサービスです。
「DMARC を設定したが、生 XML を読み続けるのは現実的でない」「dmarcian や EasyDMARC のアカウント作成すら面倒」というフェーズで、最初の一歩として最も使いやすい選択肢です。
DMARC レポートツール全体の比較は DMARC レポート解析ツール おすすめ 7 選 を参照。
設定手順(実質 2 ステップ)
ステップ 1: メールアドレスを登録
dmarc.postmarkapp.com で受信したいメールアドレスを入力。確認メールが届きます。
ステップ 2: 自社 DMARC レコードに RUA を追記
確認メールに記載された専用 RUA アドレスを、自社 DMARC TXT レコードに追記します。
v=DMARC1; p=none; rua=mailto:re+xxxxx@dmarc.postmarkapp.com
既存の RUA アドレスがあれば、カンマ区切りで併記すれば並行運用できます。
v=DMARC1; p=none;
rua=mailto:dmarc@example.co.jp,mailto:re+xxxxx@dmarc.postmarkapp.com
DMARC タグの詳細は DMARC レコード タグ完全リファレンス を参照。
これで設定完了。1 週間後から週次サマリメールが届き始めます。
週次レポートで読むべき項目
週次サマリは英語のメール 1 通として届きます。次の項目に注目します。
1. DMARC Compliance Rate
example.co.jp のメール全体のうち、DMARC pass している割合。100% に近いほど良好。70% を下回る週は要調査です。
2. Email Sources(送信元別)
メールが「どこから送信されたか」の一覧。Google Workspace / Microsoft 365 / SendGrid 等の想定送信元以外が見つかれば、設定漏れ or なりすましのサインです。
3. Failing Sources
DMARC fail を発生させている送信元の特定。自社が忘れていた送信元(古い CRM の配信機能など)がここに出てきます。
4. Forwarders(転送経由)
メーリングリストや個人転送で改変されて DKIM が壊れているケース。ARC 対応の検討材料になります。
他ツールとの使い分け
Postmark Digest が向いている場面
- DMARC を設定したばかりで「とりあえず動いているか確認したい」フェーズ
- アカウント作成や有料契約の判断をまだ保留したい
- 詳細ダッシュボードよりサマリで十分
Postmark Digest が向かない場面
- 日次や時間別に集計したい(週次サマリのみ)
- ドリルダウンで個別 IP / メッセージまで追跡したい
- 複数ドメインを一元管理したい
詳細な解析が必要なら dmarcian の使い方 や EasyDMARC の使い方 を検討します。
設定後の運用ルール
ルール 1: 週次サマリは必ず読む / Slack 転送する
毎週月曜に届く設定が多いですが、放置していると意味がありません。Gmail のラベル + Slack 連携で「DMARC レポートが届いたら #security チャネルに通知」の仕組みを作ると定着します。
ルール 2: Compliance Rate の低下を捕捉する
70% を切る週が 2 週連続した場合、SPF / DKIM の何かが壊れている可能性が高いです。原因切り分けは DMARC fail の原因切り分け を参照。
ルール 3: 想定外送信元の月次棚卸し
「Sources」に未知の送信元が出てきたら、社内の別部署 / 退職者 / 外部委託先のいずれかを必ず特定します。なりすまし防止の観点で重要です。
まとめ
- Postmark DMARC Digest は無料 + アカウント不要 + 週次サマリの DMARC レポート簡易可視化サービス
- 設定はメール登録 → DMARC TXT に RUA 追記 の 2 ステップ
- 週次サマリで Compliance Rate / Sources / Failing Sources / Forwarders を確認
- 詳細解析が必要なら dmarcian / EasyDMARC との併用 or 移行
まずは現状を把握しましょう
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